ビーンズふくしま様について
福島県で子ども・若者支援を20年続ける特定非営利活動法人ビーンズふくしま様。
2011.3.11の東日本大震災以降は被災した子どもやその両親への支援を自主事業・行政委託事業を通じ行っています。
行政委託事業として『東日本大震災中央子ども支援センター 福島窓口(現:ふくしま子ども支援センター)』を受託、県内外避難者支援、支援者向け研修、福島県内各地への専門職派遣事業等業務を担われています。
避難されている方に情報が届かないという課題
福島県内外へ避難されている方の課題として、様々な支援につながることができないという点がありました。
支援団体や行政を通じて情報発信はされている、しかしその情報が必要としている人に届かない。それは、発信チャネルが多すぎること、受信できるリッチクライアントがなく情報に触れられないこと、そして避難生活の中で情報収集の時間が取れないことが原因ではないか…そのような仮説が支援活動、アンケートを通じて浮き彫りになってきました。
そこで、避難先・避難元行政、支援団体等様々な場所から発信される情報をまとめ、避難者の情報収集負荷を低減するためのサービスの企画・開発の打診を受け、『ふくしま結ネット』の開発が始まりました。
(当時、弊社代表の長井はビーンズふくしまに在籍、直接支援ニーズ・シーズを伺いながら仕様策定、開発を担当いたしました。)
ふくしま結ネットは2013年3月19日にリリース、現在はふくしま子ども支援センター様内部で継続運用、弊社が運用サポートを担いながら1,000を超える記事が掲載されています(2014/7/27時点)。
ふくしま結ネットの機能
ふくしま結ネットは、情報を「集め」、適切なカテゴリに「整理」し、様々な機器で閲覧できるよう「変換」し、情報発信することに注力したシステムです。
- パソコン、タブレット、スマートフォンだけではなく、従来からの携帯電話への情報配信にも対応。各機器で最適な変換を行い情報を掲載します。
- 掲載記事はRSSだけではなくTwitterとも連動。サイト外でもTwitterによる情報リツイートにより情報を必要としている方へつなげる可能性を高めています。
- システムのベースプラットフォームとしてWordPressを採用。高い情報技術を有せずとも情報掲載が行えます。
- インターネットにおける情報発信チャネルが少ない団体からの掲載エントリーをWebフォームからエントリーする機能を有し、県内外避難者への情報における中間支援機能を有します。
今後の展望について
被災から3年半が経過した現在、まだまだ支援を必要としている方もいらっしゃいます。一方、様々な地域に既存の支援とつながることで自立的に解決できる動きもみられるようになってきました。支援内容も相手に応じた適切なペースで実施されています。
そんな中「つながる先」を伝える媒体として、ふくしま結ネットの役割はさらに増していくことと思われます。
さらには、地域の子育てをサポートするツールとしての期待も高まっています。
弊社では、運営されているビーンズふくしま様を今後とも継続サポート、本システムの安定運用を目指していきます。